SPGろ過・分級
SPGろ過/分級 とは
分布の狭いSPG膜細孔を利用し、液中の微粒子を除去したり、ふるいにかける(分級する)ことが可能で、「デッドエンドろ過法」、「クロスフローろ過法」に対応できます。
捕捉する粒子に合わせて細かいSPG膜細孔径が選定できます。微粒子より小さいSPG膜細孔径を使用することで細孔内に微粒子が進入せずSPG膜表面に捕捉物がたまるので、逆洗することにより初期のろ過性能が戻りやすいのが特徴です。
デッドエンドろ過/分級 | クロスフローろ過/分級 | |
原 理 | SPG膜ろ過面に対して液を垂直に加圧する (供給液とろ過液の流れが同じ) | SPGろ過面に対して液を平行に流す (供給液とろ過液の流れが直交する) |
長 所 |
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短 所 |
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断続ろ過
デッドエンドろ過は、ろ過速度は速いが、短時間で目詰まりするため効率の良いろ過には向いていないといわれています。しかしSPGろ過では冒頭でも述べているように、微粒子より小さいSPG膜細孔径を使用することでSPG表面に堆積する捕捉物を逆洗することにより初期のろ過能力に戻せるという特徴から、これを活かして、デッドエンドろ過の際にろ過と逆洗を短時間で繰り返すことにより、非常に効率の良いろ過が実現できます。
下記のグラフは、ビール酵母除去をSPGデッドエンドろ過により90分間実施したテスト結果で、ろ過時間6min、逆洗1minを断続的に繰り返しました。流速グラフから、逆洗後は初期能力に近いところまで戻っていることがわかり、積算グラフから、流量が落ちずに直線的に流量が増えていることがわかります。