SPGとは
SPGについて
南九州に多く堆積するシラス(火山灰)の有効利用として、原料にシラスを用いたガラスのミクロ相分離を活用し、ミクロンオーダーの均一な連続した細孔を自在に設計できる多孔質ガラスを1981年に宮崎県工業技術センターが、開発しました。
これが、SPG「Shirasu Porous Glas(シラス多孔質ガラス)」です。
特徴
- 精密に制御された無数の連続した細孔(モノリス構造)が存在します
- 細孔の大きさを0.1μmから50μmの比較的マクロな細孔に至る幅広い範囲で、任意に設計ができます
- 狭い細孔分布
- 圧力による細孔の変形がありません
- 優れた耐熱性(Max500℃)
- 表面化学修飾により表面を親水化ないしは疎水化したり、種々の有機官能基を導入することが可能です
- 多孔質にもかかわらず機械的強度が非常に高く、耐熱性と断熱性にも優れています
- 強アルカリとフッ酸を除く大部分の試薬に侵されません
組成 | Al2O3⋅SiO2 glass | |
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形状 | パイプ状 10㎜、パイプ状 5㎜、 板状(ディスク)円形/正方形 | |
細孔特性 | 細孔径 | 0.1~50μm |
気孔率 | 50~60% | |
表面状態 | 親水性(シラノール型) 疎水処理 (シリコンレジンコーティング) | |
最高使用温度 | 500℃ |